ストマ(人工肛門・人工膀胱)があっても訪問診療は受けられる?
手術でストマを造設して退院することになったとき、「これから通院はどうなるのだろう」と不安を感じる方は少なくありません。パウチの交換や皮膚トラブルへの対応を考えると、通院そのものが大きな負担に思えてくることもあります。
結論からお伝えすると、ストマがあることは、訪問診療を諦める理由にはなりません。今日は、在宅でどんなことを相談できるのか、その考え方を整理します。
在宅で相談できること
結腸ストマ・回腸ストマ・ウロストミー(尿路ストマ)のいずれについても、訪問診療の対象として相談を承っています。訪問看護と連携しながら、次のような内容についてご相談いただけます。
- ストマや周囲の皮膚の状態の経過観察
- パウチの漏れや皮膚トラブルが起きたときの対応方針の相談
- 体調変化があったときの早めの評価
- 物品の手配や制度の使い方についての相談
実際の手技指導や貼付調整をどこまで在宅で行えるかは、状態や体制によって異なります。詳しい対応内容は診察のうえで確認させてください。
こんなサインは早めのご連絡を
ストマをお持ちの方で、次のような様子があれば早めにご連絡ください。
- 出血が続く、あるいはストマの色が暗く変化している
- 強い腹痛が続き、排出が止まっている
- 発熱や悪寒がある
- 皮膚に激しい痛みやただれがある
- 漏れやにおいが繰り返し起きている
入浴や外出について
入浴や外出そのものを控える必要があるわけではありません。貼付のタイミングや外出時の予備品の準備など、生活に合わせた工夫について気になることがあれば、診察の際に遠慮なくお尋ねください。食事や水分の摂り方についても、ストマの種類によって気をつけたいポイントが異なりますので、あわせてご相談いただけます。
通院からの切り替えを考えている方へ
退院後、しばらくは外来でフォローを受けていたけれど、通院の負担が大きくなってきたというタイミングで訪問診療への切り替えを検討される方もいらっしゃいます。訪問診療全体でできること・できないことについてはこちらの記事、皮膚トラブル全般については皮膚科的な相談についての記事でも取り上げていますので、あわせてご覧ください。
まずはお気軽にご相談ください
「退院後の在宅でのストマ管理が不安」「漏れやすくて困っている」——そうした段階でのご相談で構いません。札幌市中央区を中心に、ご本人・ご家族の状況に合わせて、対応できる範囲を診察のうえでご案内します。
札幌インターナショナルクリニック 院長 吉峰 玲