ケアマネに相談?医療機関に相談?困りごと別・相談先の早見ガイド
在宅療養では、最初の一歩に迷う方がとても多いです。「これはケアマネさんに言うべきこと?」「病院に直接電話していいの?」「地域包括支援センターって、そもそも何をしてくれるところ?」——窓口がいくつもあるからこそ、どこに連絡すればいいのかわからず、一歩が踏み出しにくくなってしまうのだと思います。
結論はシンプルです。いま困っているのが「症状」なのか「生活」なのかで、相談先を考えると迷いにくくなります。今日は、よくある場面別に相談先の目安を整理してみます。
まず覚えておきたい基本ルール
- 症状・お薬・急な体調変化——発熱、息苦しさ、痛み、薬が合っていない気がする、など → 医療機関(かかりつけ医・訪問診療)
- 介護サービス・生活の困りごと——ヘルパーを増やしたい、福祉用具を入れたい、介護負担が大きい、など → ケアマネージャー
- 要介護認定前・ケアマネがいない・総合相談——何から手をつけていいかもわからない、独居で心配、など → 地域包括支援センター
- 夜間・休日で緊急性が高い——意識がおかしい、激しい呼吸苦、強い胸の痛みなど → 救急(119)
よくある場面での考え方
通院が難しくなってきた・雪道の通院がつらい
これは医療機関に直接ご相談いただいて構いません。「ケアマネさんを通さないと訪問診療は頼めない」ということはありません。雪で通院できない——札幌の冬と訪問診療についての記事もあわせてご覧ください。
薬が飲めていない・管理が難しい
まずは医療機関へ。処方の整理や剤形の変更を検討します。生活面での服薬管理に不安があれば、訪問看護や薬局の訪問サービスとの連携もあわせてケアマネージャーにご相談ください。
認定をまだ受けていない・誰に相談すればいいかわからない
こうしたときの入口が地域包括支援センターです。要介護認定の申請やケアマネージャーの紹介、関係機関との調整まで担ってくれます。医療的な心配があれば、並行して医療機関にもご相談ください。
「かかりつけ医がいるけれど訪問診療も頼みたい」
これも実際によくあるご相談です。かかりつけ医との役割分担や情報共有の仕方については、かかりつけ医がいる場合の訪問診療・併診についての記事で詳しく解説しています。
看取りを自宅で考えている
まずは訪問診療の医療機関へご相談ください。訪問看護とほぼセットで動くことが多く、ケアマネージャーとの連携もあわせて進めます。在宅での看取り——家族が準備することの記事もご参考にしてください。
「同時に相談する」のはまったく問題ありません
「ケアマネさんに言ってからでないと医療機関に相談できない」ということはありません。むしろ在宅療養は、医療と介護が同時に動くほど安定します。症状の相談は医療機関へ、生活の相談はケアマネージャーへ、ケアマネージャーがいなければ地域包括支援センターへ——この3つを覚えておくだけで、最初の一歩がかなり踏み出しやすくなるはずです。
当院には、ケアマネージャー経由、ご家族から直接、地域包括支援センターから、さまざまなルートでご相談が入ります。医療情報が手元に揃っていなくても構いません。「これ、どこに相談するのが正解かわからない」という段階でも、まずは札幌市中央区の当院までお気軽にご連絡ください。
札幌インターナショナルクリニック 院長 吉峰 玲